京都のお寺様への寄贈品です。

早いもので、昨年の7月13日に、恩師の櫻井敏雄先生の御紹介で京都市東山区五条橋東の
由緒あるお寺様に訪問しました。
あと少しでお寺様の庫裡の改築工事がひと段落します。施工中は法要や行事等で工事が一時中断しましたが、約10カ月の工事でした。
施工中は、お寺様に男子誕生のおめでたもありました。
施工材料はほとんどが、檜、杉等の無垢材です。又、再利用出来る建具や部材も削り直しました。
プレーナーも使わず、全て手鉋の仕事でした。
今でも庫裡に入りますと自然の木の香りがします。
お寺様とは、これからも長いお付き合いになります。本当に感謝です。

感謝の気持ちで、お寺様で使われる団扇太鼓の収納箱を5箱作製しました。
積み重ね式になっています。


大工さんの自信作です。一箱作製するのに一日かかりました。
檜の香りがします。釘が使えませんから、全て差し込み・組み込みの仕事となりました。
100年以上使っても大丈夫です。


以前にも紹介しました、お寺様の門です。


庫裡の正面です。間口3間。奥行き13間。間口の3間+下屋です。
江戸時代中期(宝暦八年)の建物を昭和八年に庫裡の奥の部分を改築+2階建てに施工。


庫裡の玄関上部の大空間です。歴史の重さを感じます。
施工時には、梁の美装を行いました。黒光りした、立派な梁となりました。


既存の土間やオクドさん等を解体して、庫裡全体の段差も解消してバリアフリーとして、
使いやすい間取りとしました。
天井を解体した時、大きな牛梁が出てきましたので、写真の様に天井を片流れにしました。
床は檜材。腰板は檜材。壁はジュラク壁。天井は杉材のリブ板です。


ここの障子の腰板は後日、取替しました。建築用語でゲンペイ・・赤・白「平家と源氏」
杉の白無垢材にしました。(秋田県から取り寄せしました)


新しくなったトイレです。


最後まで検討課題でした、男性トイレです。

職人さん達と一緒になって一生懸命でした。