京都のお寺様の随意打合せで色々お聞きしています。
打合せの中で井戸の蓋の相談がありました。現状は鉄の格子を組んでその上に竹を乗せて
います。この鉄の格子のピッチが大きすぎて危険との事で、御依頼がありました。
ステンレス製として、格子をやめてステンレスの穴あき板を提案していますが、口頭や図面で
は御理解が難しいと思いました。それで模型の制作になりました。
説明用の図面です。いつのもフリーハンド図面です。
これでは・・・理解して頂けないと思いました。
まず、現状の井戸の大きさを再現しました。
板はスチレンボードです。その上からビニールクロスを張りました。
少しでも現状に合わす為に。
現状の井戸の石枠にステンレス板(穴あき)(ァ)4mmを加工して載せます。
ステンレスでは違和感がありますので、この様に竹を編んで蓋にすれば、
何とか調和が保てると思います。
これで完成です。ステンレスはヘアライン加工(ボカシ)しますから、
キラキラした仕上げには生りません。
図面と口頭では、どうしても御理解が頂けないと思いましたので、
模型の制作を試みました。
この様な地味な仕事をする建築業者が少なくなった事に寂しさを覚えます。